仕事帰りにちょっと寄り道 Pt.14~アカメ編~

皆さん、こんにちは。
寄り道アングラーこと、サンライズ1号船頭の井手上です。

最近、梅雨に入り雨の日が多くなってきました。しかし、根っからのアングラーにとってはおかまいなし。雨だって大歓迎です。じつは増水により、魚によっては普段より活性が上がるともいわれるのです。

そんななか、今回はとくに釣るのが難しいとされる高知の幻の魚、アカメを狙っていきたいと思います。使うルアーは、いわゆるビックベイト。普段ならまず使うことのない20cm以上はある巨大ルアーです。
そして、さらにもうひと工夫。フロントアイにシンカーを付けることで、本来ならフローティングタイプのところ、泳ぎを強制的にシンキングに変更します。そいつを使って、リフト&フォールのアクションで表層よりも底にいるアカメを狙っていきます。
アカメは非常に警戒心が高いため、ルアーを食わせるのは正直かなり難しいです。そこで少しでも警戒されないよう、今回は表層ではなくボトムメインで狙ってみます。

と意気揚々、夕方の6時からキャスティング開始したものの、気付くとなんのアタリもなくあっという間に2時間が経過しようとしていました。
もうダメかと諦めかけていたその時、ボトムからルアーを巻き上げた瞬間、ガツンと大きなアタリが!!
しかし、この時は乗らなかったので、その場で10秒ほどルアーを留めます。
そして再びルアーを巻き上げた瞬間、ウィンウィンウィンッと勢いよく糸が滑り出しました! 
無事、フッキングには成功したようです。が、なななんと20m近く沖まで走り出されてしまい、魚体とパワーがデカすぎてなかなか寄せることができません。誰もいない夜の漁港に激しいドラグ音が響き渡ります。

しかし、どんな魚でもこのドラグを上手く使いこなせば、恐れることはありません。
ラインを巻いてはまた出され、巻いては出されを繰り返し、魚の体力を徐々に奪いつつ、手前に寄せていきます。すると、水中からとんでもないサイズの魚影が浮かび上がってきました。とてもタモ網に入るようなサイズではないので、水深が低い場所まで寄せて直接手でキャッチします。

き、きました! 闇夜の海から格闘の末、無事釣り上げられた1m近い立派なアカメ。他の魚にはない、独特な赤い目と体高、そしてまるで古代魚のようなこのフォルム。いやぁ、こいつには毎度感動させられます。そして、これはアカメでしか体験できません。アングラーの血が騒ぐこと間違いなし。絶対保証つき。✨

以上、No Angling, No Life.の井手上でした。
それでは、また。